doi_iku’s blog

LINEブログから引っ越しました。

八月革命説

「Aといふ男」の話~象徴伝統継承説について~

尾張徳川家の第21代当主で、 徳川美術館・館長だった徳川義宣(1933~2005)には、 幼稚園以来の旧友で、生物学や歴史に詳しい「Aといふ男」がいました。 Aは、美術史の某先生から中国絵画の個人講義を受けていたが、 あるとき、南宋の毛松筆の重要文化財…

「象徴」と立憲主義㊦

歴史のことば劇場㉒「象徴」と立憲主義(下)GHQによる憲法の「象徴」条文の起草者は、ウォルター・バジョットの『英国憲政論』を参照し、当時、世界の古典版にあったバルフォアによる巻頭解説には、「わが国王は、その皇統と職務により、わが国民の歴史…

「象徴」と立憲主義㊤

歴史のことば劇場㉑「象徴」と立憲主義(上) 天皇陛下が、即位の礼において、上皇陛下が「その御心を御自身のお姿でお示しになってきたことに改めて深く思いを致し…国民に寄り添いながら、憲法にのっとり…象徴としてのつとめを果たすことを誓います」と述べ…

天皇の意思にもとづく「再生と継続」の祭儀

新元号は「令和」に決まりましたが、かつて昭和も終わりの近づいた頃(つまり昭和天皇の重病が連日報じられた頃)、「私たちフランス人は、神を殺し、王を殺した…」と、精神分析家フェリックス・ガタリは、語りました。「そして皇帝を追放し…共産主義の神を殺…

《疑義》の終わり、《対話》というポリフォニー(多声性)の現代

歴史のことば劇場⑫ ▼《疑義》の終わりと《対話》による多声性(ポリフォニー)の現代 かつて、大嘗祭への公費支出に疑義が出ていると宮内庁長官らに伝えた、秋篠宮殿下のご発言が、注目を集めたことがありました。もしかすると、公費としない方が政教分離に拘…