doi_iku’s blog

LINEブログから引っ越しました。

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

我が終わりに我が始めあり……

「私たちフランス人は、神を殺し、王を殺した…」 昭和天皇の御不例に際して、精神病理学者フィリップ・ガタリは、こう述べたといいます。 「そして皇帝を追放し、もう一人の皇帝をも倒した。更には人民戦線の神を殺し、共産主義の神を殺し、実存主義の神をも…

象徴天皇制の「静かなる決意」

▼象徴天皇制の歴史的なる精神—I must become emperor— 昨年(平成30年)2月、皇太子殿下は御誕生日に先立つ会見で「後奈良天皇」の逸話を語られた。 戦国期の十六世紀半ば、洪水等による飢饉や疫病に心を痛められた天皇は、苦しむ人々のため、諸国の社寺に…

これからの言論や学問のあり方とは

朝日新聞3月29日付に「天皇の意思で退位 憲法が直面した最大の問題だ」とする、三谷太一郎氏(東大名誉教授、元宮内庁参与)のインタビュー記事がありました。それによると、2010年7月の参与会議で天皇が退位について話されたそうで、「非常に大きな衝…

天皇の意思にもとづく「再生と継続」の祭儀

新元号は「令和」に決まりましたが、かつて昭和も終わりの近づいた頃(つまり昭和天皇の重病が連日報じられた頃)、「私たちフランス人は、神を殺し、王を殺した…」と、精神分析家フェリックス・ガタリは、語りました。「そして皇帝を追放し…共産主義の神を殺…